『GLOW ゴージャスレディ・オブ・レスリング』

「大事なのは勝敗ではなく、自分が信じることを最後までやり遂げられるかだ」というのは、シルベスター・スタローンが『ロッキー』で描いてみせた、本当に大事なことだ。女子プロレスのショーに賭ける者たちを描いたNETFLIXのドラマシリーズ『GLOW』もそうい…

『レディ・プレイヤー・ワン』

作品の結末と核心に触れるネタバレをしています。 本作には様々な既存のキャラクターが大挙して登場するが、その全てに物語的な感動は一切無い。作り手たちはクライマックスでガンダムが登場する展開を盛り上げたかったようだが、しかし結果は全く盛り上がら…

『パパvs新しいパパ』シリーズ

『パパvs新しいパパ』は日本ではDVDスルーされてしまったが、素晴らしいコメディの名作だと思う。 ウィル・フェレル演じる主人公ブラッドは、シングルマザーのサラと結婚し二人の連れ子の継父となる。彼は優しく真面目な男であるが、それ故、頼りなく子供達…

『プレデター』

子供のとき日曜の夜にテレ朝を観ていたら、大塚明夫の声で「本日の日曜洋画劇場はプレデター!」という音声がテレビから流れてきた。どうやら、これから放送するらしい。そもそも当時はエイリアンが好きだったのもあって、プレデターにはさほど興味なかった…

『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』

スピルバーグは最近、休みの日は一日中観まくるくらい、昨今のハイクオリティなドラマシリーズにハマっているというインタビュー記事をどこかで読んだ気がした。それを証明するように、本作のキャスティングは主役二人以外のほとんどが、評価の高いドラマシ…

『ダウンサイズ』

素晴らしいと思ったのは、オープニングで縮小計画の概要などを一通り説明した後、主人公ポールが登場してから続く一連の展開だ。 まず、ポールは初登場時にダイナーで縮小計画のニュースを見ながら、テイクアウトが出来上がるのを待っている。その後、自宅に…

タマフルについて

最近はあまり聴いていなかったけれど、いざ番組が終了となるとすごく感慨深いものがあります。 タマフルは毎日が苦痛でしかなかった学生時代の唯一の心の拠り所だった。当時はパソコンを持っていなかったため、番組には手書きのハガキをよく送った。拙い文章…

『オール・ユー・ニード・イズ・キル』

どうにもテンションが低い映画であった。あの名作『恋はデジャブ』のSFアクション版なのではと期待を膨らませたんだけれど、やっぱダグ・リーマンは演出が淡白で教科書的なまでに優等生過ぎるのかもしれない。だから、こう燃えたり悲しくなったりこちらの心…